韓国人抗日義士尹奉吉上海義挙記念館の修繕が完了

2014-08-28 15:32:39
新華網日本語版より

 【新華社上海8月28日】抗日戦争勝利記念日の到来前夜に、中韓両国と密接な関わりのある抗日戦争事件の発生地である韓国人抗日義士、尹奉吉(ユン・ボンギル)上海義挙記念館が26日に修繕工事が完了し、28日から一般公開される。

  尹奉吉上海義挙記念館は100年以上の歴史を擁する上海虹口公園(現在の魯迅公園)内にある。1932年4月29日、「一・二八」松滬抗戦が勃発して3カ月後、尹奉吉は上海虹口公園で改造した爆弾を利用して勇気を奮って活動に参加中だった中国侵略日本軍の主な頭目である白川義則などを爆死させ、また多くの中国侵略日本軍将校を負傷させた。これこそは当時国内外を沸き立たせた「虹口公園爆撃事件」だった。

  1年近くの修繕を経た魯迅公園は、その中に設立された尹奉吉上海義挙記念館に対して特別なメンテナンスや修繕を行った。中韓両国の文字で刻んだ義挙記念館の記念石碑が元の位置に設置され、これと互いにマッチした梅亭も修繕されてすっかり新しくなり、また韓国風庭園、露台、小橋、流水などの憩いの場が新たにつくられた。このほかに、魯迅公園の正門入り口にも、記念写真や題額などを設置する方法で、来場者にこの時代の抗日戦争の歴史を忘れないよう呼びかけている。

  抗日戦争史の専門家、上海師範大学の蘇智良教授は記者に、中韓両国による抗日戦争に関する記述のうち、尹奉吉の義挙は美談として伝えられ、彼の逮捕後1932年に日本で意気軒昂として正義のために死んだが、尹奉吉の義挙はその後の多くの抗日戦争に身を投じた中国の青年を奮い立たせただけでなく、中韓の友好の重要な証でもあると語った。

(新華網日本語)

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