特別取材:中国の第二次世界大戦勝利への歴史的功績を忘れるべきではない

2014-08-29 14:46:46
新華網日本語より

  【新華社ロンドン8月29日】イギリスオックスフォード大学の中国センターのラナ・ミター(Rana Mitter)主任は、先日新華社記者の特別取材に応じた際、「中国の抗日戦争は第二次世界大戦の勝利に重大な貢献を行いました。これは中国の運命に対して極めて重要だけでなく、今の世界の構造の構築に対しても決定的な役割を発揮しました。中国が第二次世界大戦の勝利のために払った犠牲を忘れるべきではありません。」と述べた。

   ミター主任は中国抗日戦争史を研究するイギリスの有名な学者だ。彼は、中国の抗日戦争は第二次大戦において非常に重要な役割を演じたが、西側は中国の貢献については依然としてほとんど知らないと語っている。

   ミター主任は、中国は今の世界の構造構築の面で莫大な貢献を行ったので、中国の第二次世界大戦での地位はより多くの承認を得るべきだとみなしている。ミター主任は、西側の世界が中国の第二次世界大戦に対する貢献について扱う際には、今の世界の構造を形成することができたのは、かなりの程度で中国が第二次世界大戦に日本軍を迎え撃ち、また第二次世界大戦後期にソ連、米国やイギリスと肩を並べて進んだ四大同盟国の一つとなったことに由来していることを認識すべきだと語った。

   ミター主任は、「中国の第二次世界大戦での役割は中国にとってきわめて重要だけでなく、全世界にとっても非常に重要です。」と語っている。

   ミター主任は、西側は中国の抗日戦争の第二次世界大戦に対する貢献について依然として分かっていない。中国の貢献が西側に忘れられてしまったのは、主に冷戦の発生が西側の中国認識へのプロセスを阻止したからだろうと考えている。

   ミター主任は、冷戦期間中、西方に中国の第二次世界大戦中の行為について客観的に調査や議論をさせることはほとんど不可能だった。あの時代は、歴史学者が中国国内の関連の研究文献には触れ難く、中国の歴史学家と会ってこれらの歴史的な話題について研究や討論を行うのがとても難しかった。これは中国の第二次世界大戦での役割に対する西側学界の理解不足の原因でもあると語っている。

   ミター主任は次のようにみなしている。ここ数年、中国の第二次世界大戦の功績に対する西側による無視がいくらか変わり始め、国際ではすでに幾人かの学者が大量な仕事を行い、中国の抗日戦争史を第二次世界大戦における全世界の歴史の中に組み入れようと努めている。冷戦終結後、歴史学家たちはよく国を跨いで互に訪問し合い、人々はそれにより細かく、より客観的に抗日戦争史を見届けることができるもの。

   ミター主任は、第二次世界大戦の残した一つの重要な歴史の教訓は、アジアないしは世界範囲における権力の配分は一つの「ゼロサムゲーム」ではないことだと見ている。第二次世界大戦中、一部の国は国家間の実力が「トレードオフ」だとみなし、一国の強さが必然的に他の国の衰退をもたらし、このような「ゼロサム」思想が日本に帝国主義戦争を発動させることになった原因の一つであるとみなしている。

   ミター主任は、人々は一つの地域内にある国々が平和共存を成し遂げることができ、そして必ず成し遂げねばならないとすでに認識している。中国はまさにより強く発展し、経済や地政学の分野で日益しに重要な大国となっている。ほとんどの国は中国が当地域で重要な役割を演じるのを歓迎していると語った。

  (新華網日本語)

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