南京大虐殺史研究が新たな進展を遂げる

2014-12-11 11:05:36
新華網日本語より

 【新華社南京12月10日】7602点の貴重な文化財を新たに収集し、『南京大屠殺辞典』などの7冊の学術研究著作を出版し、834人の南京大虐殺犠牲者の氏名を確認した。南京大虐殺史研究はまた一つ新たな進展を遂げた。

 「国家公祭という視点から見た南京大屠殺史研究」をテーマとした学術シンポジウムが9日、南京で開催され、出席した学識者らが国家公祭、歴史的記憶などの注目度の高い課題について活発な交流と討論を行った。

 シンポジウムでは、侵華日軍南京大屠殺史研究会会長、侵華日軍南京大屠殺遇難同胞記念館の館長を務める朱成山研究員が『国家公祭及び南京大虐殺史の第三回目の固化』と題した学術報告を行った。

 朱成山研究員は次のように指摘した。南京大虐殺史研究は、重大な進展を遂げた。特に、国家が立法する形で公祭日を設立したことによって、南京大虐殺犠牲者への追悼が国家の意志を表した重要な活動となる。国家公祭と追悼の対象は、南京大虐殺犠牲者及び日本帝国主義による中国への侵略戦争期間に日本の侵略者によって殺害されたすべての犠牲者だ。

 朱成山研究員は、次のように指摘した。国家公祭は「2つの裁判」(東京裁判と南京裁判)の南京大虐殺案に関する判決、1985年に建設された記念館記念碑設立編史に続き、国の法律を定めることによって、南京大虐殺の歴史に第三回目の固化が行われたことになる。これは中華民族のエネルギーを凝集し、侵略と加害の史実を否定する日本の右翼勢力の言動に反撃するために重要な意義を持つ。

 シンポジウムは国家公祭と南京大虐殺史研究テーマと密着し、研究に関連する質疑応答が行われ、新しい史料と証拠が提示された。 

(新華網日本語)

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