残る東京裁判に対して質疑を行い、「侵略に関する定義の無結論の説」を出し、「侵略の歴史を誇示する理論」を発表した。……安倍首相は就任以来、絶えず妄言を唱え、歴史認識問題で甚だしく逆走した。硫黄島に行き戦士した侵略日本軍を参拝し、「731」という名称の戦闘機に乗ることが安倍首相の右傾した歴史観が表面化したものだと言うならば、国家安全保障戦略や『防衛計画大綱』、及び『中期防衛力整備計画』の可決、防衛予算の増加、軍備の拡充を推進することは、安倍内閣の現実的政策の右への調整する動きだ。
安倍首相による年内の靖国神社参拝は、その願いを叶え、右翼の「リーダー」のイメージを色濃くにし、日本国内の右翼勢力は賛同するだろうが、これによって外交政策はぶち壊しになる。これは彼の短絡的な考えが再び立証されるだけだ。靖国神社の参拝後に、安倍首相はまたもっともらしく振る舞い、「参拝は人々が戦争の被害を受けない地域を創造することへの誓い」、「中国と韓国の人々の感情を傷つけるつもりは全くない」などと語っているが、胸の内では、事態の悪影響に対してじっくり思案していることが十分にうかがえる。
たとえそうだとしても、安倍首相が依然として我意を押し通してこの一歩を踏み出したことで、中日関係と日本とその他の隣国との関係に新たな政治摩擦障害を設けた。日本側が昨年、「釣魚島購入」の茶番劇を演じて以降、中日関係は継続的に深刻な困難に直面している。年の瀬の寒さが厳しくなる中、安倍首相の靖国神社の参拝は、中日関係において「雪の上に霜を加える(災いなど悪いことが重なる例え)」行為であることは疑いない。
今と昔は非なるものだ。今日のアジアは、当時、日本の軍国主義の靴がほしいままに踏みにじった昔とは事情が異なる。今日の世界は、戦後秩序へのいかなる挑戦も世界の平和の破壊する振る舞いも決して容認しない。
安倍首相ら右翼政治家の勝手気ままな妄想を阻止しなければ、日本は堂々巡りに陥いることを避けることができない。
(新華網日本語)
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