安倍首相の究極の目標ははっきりしてすぐに分かる。それは侵略の歴史とそこから生まれる自己反省や批判の精神を、日本の教科書および日本人の脳裏から徹底的に抹殺し、日本をいかなる「歴史の重荷」も背負わせない状態で、再武装ひいては軍国主義への道を欣然と歩ませることだ。
今のところ、安倍政権は今までより一層エスカレートし、国家権力を利用して教育、思想、マスメディアなどの社会の各分野に極端なナショナリズム、ポピュリズムや極右的歴史観を植え付け、拡散しようとしている。その毒が広く伝わり、悪い結果がよりひどいものになることが分かる。
戦後、日本の教育界は日本社会の自由と平和主義という重要な砦を守ってきたため、安倍首相ら極右・保守勢力の目の上の瘤になっていた。今回は学習指導要領の改訂は、ゆがんだ「安倍首相の歴史観」と「教育観」を、今後日本の各教室や各授業に浸透させることを意味しているのかもしれない。これが長期化すれば、日本の次の世代、ひいてはその次の世代は侵略の歴史の記憶を薄れさせ続けるだけでなく、さらに間違った歴史観の誘導を受けるため、幼い頃から他国への敵意と憎みを沸かせることになるだろう。
しかし、安倍政権がどんな新しい小細工をするに関わらず、歴史の事実を書き換えようとするいかなる企みも、すべて失敗に終わることは間違いない。安倍政権は歴史の事実を尊重し、正しい歴史観により若い世代を教育し、実際的な行動により隣国との関係を改善すべきだ。これこそが唯一の正しい選択だ。
(新華網日本語)
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