中国日報の署名入りの文章:安倍政権の誤った歴史観と政治右翼化の動向

2014-02-11 15:37:19
新華網日本語より

  第二に、安倍首相は「愛国主義」の旗印の下、極端なナショナリズムの排他性を利用し、政権の基盤を固めている。言うまでもなく、様々なナショナリズムのうち「領土ナショナリズム」は最も強い影響力と扇動力を備えている。日本という1つの歴史的に比較的閉鎖的で、資源の極端に不足した島国ならばなお更だ。日本と隣国の領土争議の悪い影響は中日、韓日や露日などの二国間関係を脅かすだけでなく、日本国内の中国への敵視、韓国・朝鮮への排斥、嫌ロシアなどの良くないナショナリズムのムードを蔓延させ、一種の愛国を名義とした「大和民族優越論」が形成しつつある。

  第三に、安倍首相が「積極的な平和主義」という偽りの手段により戦後日本が歩んできた平和発展の道を変えようとしている。世間の人はすべて明らかで、安倍首相の口にする「積極的な平和主義」が平和憲法の日本強軍戦略に対する制約を積極的に解除するものであることは、世間の人々によく知られている。そのため安倍首相は中国の軍事的脅威を誇張し自国の軍事的拡張を覆い隠し、東アジアの緊張情勢を利用して自衛隊という盾を対外戦争を仕掛けられる鋭い剣に改造する必要がある。ちょうどこのような変化により、中国や韓国などの歴史的に日本の侵略戦争による被害を受けた国は意思疎通し、一致した立場で正義と人類の良知を守り、第二次世界大戦の成果と戦後の国際秩序を守り、地域の平和安定の大局を守らざるを得ない。

  しかしながら、東アジア諸国の平和を守る努力は、安倍政権の積極的な反応を得ることが困難だ。安倍首相から見て、歴史は正義がなく、是非を混同することができ、「侵略」さえも肯定的な意味や境界を定める基準がないのだ。

  安倍政権が方針転換しなければ、東アジアに平和が訪れないばかりか、世界もそのために平和を失うだろう。しかし長期的に見ると、安倍首相の歴史逆行は中国の平和的な発展の過程を断ち切れず、世界が最終的に文明と繁栄に向かうことも変えられない。「沉舟側畔千帆過、病樹前頭萬木萅(新しい勢力の鋭気は止めることができない)」。歴史の悲劇の再演を試みる逆行者が、最終的に歴史の中で淪落することは、歴史によって何度も証明されているのだ!

 (筆者高洪は中国社会科学院日本研究所の研究員)

 (新華網日本語)

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