【新華国際時評】歴史の記憶は撤回されるのか

2014-06-13 10:23:46
新華網日本語より

     【新華社北京6月13日】中国は南京大虐殺と旧日本軍強制慰安婦に関する一部の貴重な歴史資料を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に対し記憶遺産への登録を申請したが、日本側からの無理な申し入れを受けた。外交部の華春莹報道官は11日、中国側はこれを受け入れず、関係申請も撤回しない、と表明した。

    ユネスコは代替が不可能な書籍と檔案の収蔵品などの文献遺産を保護するため、1992年に「世界記憶プロジェクト」計画を始動し、世界記憶遺産事業を創設した。

    歴史の集団的な忘却を回避することが記憶遺産リストを設置した理由だ。忘却については、一つは自然性がある。例えば、記憶は時間とともに風化し、遺跡は気候などの要因よって損壊する。もう一つは選択性、又は客観的事実によって意図的に破壊される場合がある。

    南京大虐殺、強制慰安婦などの日本が第二次世界大戦中にアジア諸国に対して犯した罪行について、日本の右翼政治家は相次いで選択性の忘却、ひいては妄想に至り、南京大虐殺の生存者と当時の慰安婦がすべてこの世を去った後に、日本の過去の「恥辱」を永久に埋没しようとしている。

    中国の登録申請の情報が伝えられた直後、日本の右翼は中国は政治目的から申請したと主張した。歴史的側面から中国と正面から対立できないこのような無理な主張は、かえって日本側の根拠のない騒ぎ立てと弱腰な姿勢を反映している。

    歴史は人類共通の記憶で、独断で消し去ることはできるのか。さらには日本側が提示するように撤回といえば撤回できることでもない。

    中国が世界記憶遺産に登録を申請する目的は、歴史を深く銘記し、平和を大切にし、人類の尊厳を守り、この種の非人道的、人権侵害、反人類的な行動を再び起こるのを防ぐことだ。

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