中国人民の抗日戦争は、中国人民が日本帝国主義の侵略に抵抗した正義の戦争であり、近代以来に中国が外敵の侵入に抵抗し、初めて完全に勝利した民族解放戦争でもある。中国人民の抗日戦争の勝利は、中華民族が振興に向かう重大なターニングポイントとなり、民族の独立と人民解放を実現するための重要な基盤を築いた。
9月3日を中国人民抗日戦争勝利記念日に指定し、毎年9月3日に国が記念行事を開催するのは、歴史を深く記憶し、中国人民が日本帝国主義の侵略に抵抗した苦難に満ちた闘争を銘記するためだ。また、中国人民の抗日戦争中に勇敢に身を捧げた英烈及び中国人民の抗日戦争勝利のために貢献したすべての人々を追悼し、中国人民の抗日戦争は世界の反ファシズム戦争における重要な地位を示すためだ。さらには、中国人民が国家主権、領土保全及び世界の平和を断固として擁護する確固とした立場を表明し、愛国主義を核心とした偉大な民族精神を発揚し、全国の各民族と人民が中華民族の偉大なる中国復興の夢の実現に向けてともに奮闘することを励行するためだ。
当時、日本軍国主義が発動した侵略戦争は惨敗に終わった。しかし、日本の指導者にしても、一般民衆にしても、敗戦の根本的原因を真に認識していない。多数の人は敗戦はただ遺憾だったと感じているが、日本が何故、アジア各国に甚大な損害を与えた侵略戦争を発動したのか、何故、最終的に失敗したのかについて、多くの人は正しく認識しておらず、そして根本的に徹底して追求したくもしない。
また、上述の原因で長年の間、日本軍国主義は完全に消滅しなかった。日本国内では、侵略戦争を発動して失敗した結果を進んで受け入れず、力の限りを尽くして、軍国主義の侵略戦争を美化することに躍起となり、日本の侵略罪行を故意に否定し、戦後の国際秩序に勝手に挑戦する勢力が後を絶たない。日本の安倍晋三首相は就任後、極東国際軍事裁判の日本の戦犯に対する判決を質疑し、靖国神社を参拝し、集団的自衛権を解禁し、戦後憲法を改正しようと画策し、中国の固有の領土である釣魚島を盗もうと企てている。これらの数々のやり方に人々を憤慨させる。
歴史を覆すことは許されなく、正義に挑戦するのは許されない。中国人民抗戦勝利記念日の指定は、日本軍国主義の復活勢力に対する厳正な警告でもある。 (新華社世界問題研究センター研究員 張焕利)