人民日報の評論員:日本が歴史の錯覚をつくった本質は国際正義への蔑視

2014-02-11 14:19:31
新華網日本語より

 【新華社北京2月11日】『人民日報』は2月11日、評論員文章「日本が歴史の錯覚をつくった本質は国際正義への蔑視」を載せた。その文章の内容は以下の通り。

  日本・安倍晋三首相の歴史問題においての誤った言行は、国際社会の強い非難を受けたが、安倍首相は依然として片意地を通し、大いに優美なレトリックを放ち、過ちを繰り返している。

  ある一時期から、安倍首相は各種の場所でその靖国神社参拝のためにうまく言い逃れをし、あらん限りの力を尽くして概念をすり替え、捏造し、無理にこじつけている。最もでたらめなのは、安倍首相はダボスで記者の取材に応じた際、なんと中日関係を第1次世界大戦前の英独関係にたとえて、歴史の錯覚を作る手口を利用して、国際社会の視線をそらし、本質的な是非を混淆させようと試みたことだ。

  安倍首相の腹心たちも忙しくてやまない。ある者からは南京大虐殺の否定、国際社会の日本の軍国主義に対する正義の審判への質問が飛び出し、ある者は平和憲法無効論を騒ぎたて、世界の反ファシズム戦争勝利後に形成した平和を守る国際秩序の打ち破りを企てている。またある者は教科書検定の基準を大急ぎで改定し、各出版社に教科書の中で侵略の史実をあいまいにするよう求め、昔から中国の領土である釣魚島を「日本の固有の領土」と記し、ある者は日本軍の「慰安婦」強制という証拠が確実で動かせない犯罪の否認を愚かにもたくらんでいる……

  根本的な是非に対するあいまいな態度を絶対許しない!日本右翼の政治家たちの拙劣な出演は、歴史舞台でたまに現れたピエロの醜態だけではないが、人々にその下心に大きな警戒心を保たせることとなる。歴史を改ざんし、良知を挑戦し、正義に対抗するのは、非常に危ないことである。

  安倍氏は道理に背いているが、第一次世界大戦の前の歴史で「根拠」を探すなんて、これは全然無関係の「根拠」で、またはどんな悪いたくらみがあるいごころなのか。少し歴史常識を持つ人もわかっている通り、第一次世界大戦前の英独紛争は、海外殖民地を奪い合うために行われた軍備競争で、それは帝国主義国家の間の混戦である。しかし中国は帝国主義列強のいじめ、奪いや分割などの痛みを満喫した国家で、「三つの大きな山(帝国主義、封建主義、資本主義)」を打倒して立ち直した国家で、一心不乱で平和と発展を求める国家で、絶対に覇権を称えないと厳かに承諾する国家で、国際社会で公認する平和、発展、協力、ウィンウィンを提唱する国家である。どんな角度からみても、中国はいかなる帝国主義国家とは全然似合うところはない。中国が当年戦争を起こしたドイツだと指摘するのは、現在の日本右翼の平和の軌道を離れた誤る行動を隠すためだ。日本は歴史の錯覚を作った本質は、国際正義への蔑視である。

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