前書き
南京が長い歴史を持ち、60万年余りの人類文明史、約2500年余りの城の建てられた歴史と約450年あまりの都にした歴史を持っている。南京が中国の四大古都の一つとして、「六朝古都(歴史上6の朝廷がここで政権を建つ)」、「十朝都会(歴史上10の朝廷がここを都にしていた)」とも呼ばれて、中華文明の重要な発祥地の一つである。
1937年12月13日から、日本軍が南京でわが中国の同胞たちに六週間に渡るこの世のものとも思われないほどの悲惨な大虐殺を実施し、中国の国内外を驚かせる南京大虐殺事件を作り出し、南京という有名な歴史文化都市にかつてない災難を受けさせた。歴史を銘記し、全世界に中国人民が人権と文明に対する態度を伝え、中華民族の平和を愛し、平和を擁護する決心を表明するため、2014年2月に開催された第十二期全国人民代表大会常務委員会第七回会議は採決によって、12月13日を南京大虐殺殉難者国家公祭日に設定し、毎年の12月13日に国家が公祭活動を行う決定を可決した。
南京大虐殺殉難者国家公祭日活動の展開を合わせるため、南京市教育局、侵華日本軍南京大虐殺殉難同胞記念館、及び南京出版伝媒集団が関係専門家、教師を組織して、「南京大虐殺殉難者国家公祭読本」を編纂した。当該読本には「血と火の記憶」「歴史の真相」「警告と思考」三冊を含み、それぞれ小学校、中学校、高等学校の学生の閲読と勉強に向けているものである。
「血と火の記憶」の分冊は血を浴びて城を守る、災難が落ちる、人間性の輝かしさ、正義の審判、平和を重要視、国家の公祭など六つの部分が含まれる。全書は歴史の発展を順とし、時間を線にし、点と面を結びつけ、点と面のつながりを通して、事件構造の主な手がかりを構成し、客観的に南京大虐殺の基本的な史実を記述している。全書が物語の叙述を活動の展開と結びつける方式を採用し、一つ一つの物語は「手引き」、「物語」、「リンク」、「活動提案」など四つの内容を含む。
本書内容の閲読を通して、学生たちが典型的な史実、事例を理解したうえ、南京大虐殺の歴史に対し、比較的完全な認識を形成し、ある程度の歴史認識と感情体験を獲ることができる。